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「葛城修験」踏破レポート⑤ ~かつらぎ町:第11番、12番、13番経塚~

2022年5月10日 投稿者: 葛城修験日本遺産活用推進協議会事務局

皆さんこんにちは!

本日は葛城修験踏破レポート第5弾をお届けします!

今回のルートは第11番、12番、13番経塚(※)を訪問するルートです。

※経塚=28品(章)ある法華経の経典をそれぞれ1品ずつ埋納した場所。葛城修験の中心となる聖地。なお、11番経塚は私有地内にあるため、訪問せず七越峠より遥拝しております。


今回歩いたルートについては下記よりご確認いただけます!

https://yamap.com/activities/16756443

(※YAMAPのサイトへ遷移します。葛城修験巡拝については登山アプリYAMAPを使うことを弊協議会では推奨しています)



【到達ポイントとおおよその到着時間】

堀畑バス停:9時 → 神野阿弥陀堂:9時40分 → 正楽寺:9時50分 → 七越峠:11時 → 第12番経塚:12時20分~50分(昼食休憩含む) → 東ノ燈明岳:13時10分 → 第13番経塚:13時40分 → 堀越癪観音:13時50分  

※今回のルートは道路歩き半分、登山道歩き半分ぐらいのイメージです。スニーカーでも大丈夫だと思いますが、トレッキングシューズの方がよいかと思います!

※堀畑バス停までは、オンデマンドタクシーを活用して行くことができます(平日のみ)。堀越癪観音からの場合はタクシーを呼んで戻るしかありません。

※堀越癪観音にトイレがあります(綺麗なトイレです!)。


【巡拝レポート】

訪問日:2022年4月  天気:晴れ  気温:15℃前後 

歩行距離:約10km  所要時間:約5時間(休憩・参拝時間含む)

堀畑バス停時刻表.jpg

畑バス停。デマンドタクシーの運航時刻等ご注意ください(要前日予約)

本日のスタートは堀畑バス停です。最寄りの笠田駅からデマンドタクシー利用が可能です。

ここからまずは神野阿弥陀堂に向けて、橋を渡って舗装道をのぼっていきます。歩き始めてしばらくすると、左手に行場である「文蔵の滝」に入る道が現れますので、時間があればぜひ寄りましょう。

30分ほど歩くと、神野集落に入り、ほどなく神野阿弥陀堂に到着です。

阿弥陀堂.JPG

神野阿弥陀堂


神野阿弥陀堂から右手の道をのぼっていくと、しばらくして正楽寺があります。どちらも、江戸時代に周辺を巡った聖護院宮ゆかりの地です。

正楽寺.JPG

正楽寺


さて、神野阿弥陀堂に戻り、進路を北にとりさらに道路上、歩を進めるとしばらくして、神野の分岐に到着します。この分岐を直進(北西方向)すると七越峠へ、右手(東方向)に進むと第12番経塚への道になります。

今回は、まずは11番経塚遥拝のため、七越峠に向かいます。

神野分岐.JPG

神野分岐


ここからは土の道になりますが、一部を除き特に足場の悪いところもなく、また、一本道で迷うこともありません。大体片道40分ぐらいの道のりです。

七越峠.JPG

七越峠。来た道を右手に進むと槇尾山施福寺、左手に進むと11番経塚(今回は遥拝)、真っ直ぐ進むと和泉市の父鬼方面への道になります。


七越峠で引き返し、分岐に戻ってきたら、今度は12番経塚に向かいます。基本的には林道を道なりに進んでいけば大丈夫で、いくつか分岐ありますが右手右手で進んでいけば特に迷うことなく下記分岐に到着します。

12経塚分岐.JPG

12番経塚分岐


ここが今回一番分かりにくいのですが、12番経塚に行くためには、真ん中のロープが張ってある道を登っていきます(道の左手に下記のとおり朽ちかけた看板もあります)。

12経塚看板.JPG

12番経塚を示す看板


そしてこの道を少し登ると、下記の石の道標が出てきますのでここを左に進めばほどなくして12番経塚に到着です。

石の道標.JPG

石の道標

12経塚.JPG

12番経塚 護摩のたわ朴留 堤婆達多品(ごまのたわほおどめ だいばだったほん)


12番経塚巡拝後は来た道を戻り、次は東ノ燈明岳を目指します。

分岐を進んですぐ、下記黄色のポールが出てきますので、ここを目印に燈明岳へは土手を登っていきます。ここも非常に分かりにくいので注意です!

東ノ燈明岳への分岐.JPG

東ノ燈明岳への分岐


分岐からは土手の急斜面を登り、15分~20分ほどで燈明岳に到着です。

役行者祠.JPG

東ノ燈明岳。役行者が祀られている祠があります。


東ノ燈明岳訪問後は90度西(右手)に方向を変えて下っていくと展望台があり、その下で自然歩道と合流します。そこからさらに下っていくと下記の分岐に到着します。今回は、まず堀越癪観音に向かう右手のコースをとりましたが、真っ直ぐ進み13番経塚を訪問するコースをとることも可能です(堀越癪観音への道は若干荒れ気味です)。

堀越と13番経塚の分岐.JPG

堀越と13番経塚への分岐


分岐を10分ほど下ると道が開け、堀越トイレのある場所に出ます。ここは駐車場にもなっています。

堀越トイレ.jpg

堀越トイレ


トイレ休憩後、まずは13番経塚を訪問するため、左手に歩を進めます。ほどなくして、下記のとおり左手にのぼる道と、右手に下る道への分岐が出てきますが、ここは左手の道を進みます。

13番経塚の分岐.JPG

13番経塚分岐。左に進みます


その後ほどなくして、右手に13番経塚に入る道が現れますので(看板もあり、見落とすことはないと思います)、そこを通り少し道を登ると13番経塚到着です。

13番経塚.JPG

13番経塚 向い多和 勧持品(むかいたわ かんじほん)

今回はこの後、来た道を戻り堀越癪観音にて巡拝を終了しましたが、体力に自信のある方は、さらに歩を進めると6km、1.5時間ぐらいで14番経塚(光滝寺)へも足を伸ばすことが可能です。

※実は訪問時はこのルートが通行止めになっており、断念したところでした。

堀越癪観音.JPG

堀越癪観音


なお、堀越癪観音へのアクセスは公共交通がないため、今回の帰りは車を手配して帰路につきました。

皆様もアクセスには十分お気をつけください。


※葛城修験のおともにぜひYAMAPを!デジタルスタンプラリーも実施しています!

詳細はこちら→https://katsuragisyugen-nihonisan.com/topics/27f5a029a56269a6e2275e41cf78db3a67c1a8f9.pdf