「葛城修験」踏破レポート⑦ ~河内長野市・橋本市・五條市:第18番、19番経塚~
皆さんこんにちは!
本日は葛城修験踏破レポート第7弾をお届けします!
今回のルートは第18番経塚、19番経塚(※)を訪問するルートです。
※経塚=28品(章)ある法華経の経典をそれぞれ1品ずつ埋納した場所。葛城修験の中心となる聖地。
今回歩いたルートについては下記よりご確認いただけます!
14. 岩瀬経塚山から神福山の地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ
(※YAMAPのサイトへ遷移します。葛城修験巡拝については登山アプリYAMAPを使うことを弊協議会では推奨しています)
【到達ポイントとおおよその到着時間】
千早口駅:9時 → 塞ノ神:9時20分 → 第18番経塚:10時20分
十字峠:11時20分 → 西ノ行者堂:12時20分~12時40分(昼食含む)
行者杉(東ノ行者堂):13時30分 → 第19番経塚:14時
大澤寺:15時 → 田園5丁目南バス停:15時30分
※今回のルートは基本的に終始登山道になるのでトレッキングシューズなど、長距離歩行に適した靴が必須です!
※18番経塚への道はかなり急な坂をロープ伝いで登ります。軍手など手袋があった方が安全なので、ぜひご準備ください。
※一番高いところで約800mぐらいまで登ります
※田園5丁目南バス停から五條駅に向かうバスですが、平日は、16時17分が最終、土日祝日は、15時57分が最終便となります(2022年2月現在)。帰りの時刻については十分ご注意ください
※スタート地点(駅構内)及び大澤寺以外に原則としてトイレはございません。
【巡拝レポート】
訪問日:2022年2月 天気:晴れ 気温:10℃前後
歩行距離:約17km 所要時間:約6時間30分(休憩・参拝時間含む)
今回の出発地は南海高野線「千早口」駅です
旅のスタートは南海高野線の千早口駅です。千早口を出て南(左手)の道を進み、すぐの線路を横断し、左手方向に向かって進むとすぐに大きな道路(南河内グリーンロード)に出るので、そこからは進路を東にとって道を進んでいきます。
途中、「天見公民館」を左手に見ながら20分弱歩くと、「カフェレストラン歩絵夢」が右手に見えてくるので、その次の分岐で右の谷沿いに入っていきます。
分岐の目印となる「カフェレストラン歩絵夢」
右側の谷沿いに下りていく
ここからは道なりに進んでいくのですが、谷に下りてすぐ右手に「塞ノ神」がありますので、まずはここに立ち寄り参拝及び旅の無事を祈ります。
塞ノ神。まずはここでお祈りしましょう
塞ノ神を辞した後は、まずは18番経塚を目指して歩を進めます。
大きく2度の分岐があり、まず最初の分岐は塞ノ神から歩いて30分ほどで最初の分岐が現れますので、ここは左に進みます。そこから数分進むと、次の分岐が現れますので、ここは右に進みます。
最初の大きな分岐は左
次の分岐は右
分岐を2つ越え、しばらく進むと舗装された林道の終点を迎え、右手に山道へ入っていく入り口が見えます。
ここから右手に入っていきます(道標看板あり)
山道を登っていくと、10分程度で小さな峠に突き当たり、そこを右に行くと18経塚へ、左に行くと十字峠方面への道になりますので、まずは右に曲がり、ロープの張られた急坂を登ります。
山道に入ってから経塚までの道は、木に貼られたテープを頼りにすると迷いません
急坂を気を付けながら登ると(葛城修験の中でも屈指の急坂です!)、その先に第18番経塚「岩瀬経塚山 随喜功徳品(いわぜきょうづかやま ずいきくどくほん)」があります。
第18番経塚。急坂を登った先に控えていますので、辿り着いた達成感もひとしおです。
第18番経塚を参った後は、同じ坂を下り(登りよりも恐怖感あるので、かなり慎重に下る必要あります)、少し真っすぐ進むとピンクのリボンが木に巻き付けられているので、これを頼りに進んだ方が、十字峠方面へは分かりやすいと思います。
ピンクのリボンを頼りに
そうすると、すぐに下記写真のような案内板に出会いますので、この案内板から左の登り道に向かって歩を進めていきます。
この看板が見えたら左の登り道方面へ
ここから、途中府庁山(610m)の看板等も見ながら、1時間弱ぐらいで十字峠に到着します。
府庁山看板。このあたり丁寧に案内看板整備されており分かりよいです!
なお、このあたりは結構、草木生い茂ったところを歩くので、夏場はクモの巣や虫など要注意かと思います。
十字峠。
十字峠に着いたら、ホッと一息ですが、ここから分岐が非常に多く迷いやすいので注意して歩きましょう!
十字峠から数分歩くとまずは最初の大きな分岐に出会います(林道が左に大きくカーブするところです。それまでに何か所か脇道に入る道もありますが、そこは気にせず道なりに進みます)。ここをまずは右手に曲がります。
ここをまずは右です
その後すぐに再び分岐がありますので、そこも右に(細い小道)曲がり進んでいくとしばらくして林道に合流します。その林道は奥側の急な登坂を右手方向に登っていきます。
ここは右の小道へ。林道に出たら、奥の登り坂を右手方向に登っていきます
そこから登り道をひたすら進んで行くと、下記写真の分岐に出ますので、ここは左に折れ、さらに登っていきます。
ここは左に折れます
そこからもうしばらく歩くと、ダイヤモンドトレールとの分岐点に到着します。分岐点では、まずは西方向(右手方向。紀見峠方面)に進み「西ノ行者堂」を目指します。
ダイヤモンドトレール分岐に辿り着く前に、この写真の場所(ピンクのリボンが目印)からショートカット(土手を登る)も可能ですが、基本的には分岐まで進みましょう!
ダイヤモンドトレール分岐点
ダイヤモンドトレールに入ると、これまでと打って変わって非常に緩やかな歩きやすい道になります!西ノ行者堂にもほどなくして到着しますので、まずは参拝し、ちょうどベンチも整備されていますので、ここで昼食をとります。
西ノ行者堂入口。ここから少し中に入ると行者堂があります。
西ノ行者堂。役行者が祀られています。行者堂の反対側は崖なので、このような「寄り」の写真しか撮れません。参拝には十分ご注意ください。
行者堂で小休憩をとった後は、第19番経塚を目指し進んで行きます。
来た道を戻りつつ、1時間弱歩くとまずは行者杉(東ノ行者堂)に到着します。
途中、杉尾峠を通過
行者杉
行者杉参拝後は、左手の登り道を登っていきます(右手「大澤寺」の案内が出ていますが、まずは19番経塚を目指すため左に歩をとります)
ここでの分岐は左の登り道へ
行者杉から20分弱歩くと、まずは「金剛トンネル」の看板に辿り着きます。ここを真っすぐ進むと、19番経塚へ、右手に折れ下っていくと大澤寺への道になるので、ここの分岐はひとまず真っすぐ進み、19番経塚を目指します。
金剛トンネルの案内看板
分岐から15分程度登り道を進むと神福山の看板に行きつきますので、ここから急斜面を登り、しばらくすると下記写真の目印が見えてきますので、ここを右に入っていくと19番経塚「神福山 法師功徳品(じんぷくさん ほっしくどくほん)」に到着です。
神福山の看板を目印に、急斜面を登っていきます
ここを目印に中に入ります
19番経塚です
19番経塚を参った後は、来た道を戻り、先ほどの分岐を下っていきます。下り切ると大きな道路に出ますので、そこを右に進みトンネル手前で道路を渡ると、大澤寺への登山道がありますので、そこに入って大澤寺を目指します。
写真奥手に見える登山道に入っていきます
登山道へ入って10分ほど歩くと、分岐が出てきますが案内看板通りに左手大澤寺方面へと進みます。
ここの分岐を左、大澤寺方面へ
大澤寺までの道は若干荒れているところもありますので慎重に歩を進めましょう。
基本下り基調の道を進みながら、そこまで時間もかからず大澤寺に到着します(本日最後の参拝地です!)。
大澤寺。役行者が薬師如来を勧請したのが開基とされています
大澤寺参拝後は、終着点の「田園5丁目南バス停」を目指してラストスパートです。
しばらく歩を進めると橋が出てきますので、その手前で右に曲がり、そこからは川沿いにのどかな田園風景の中を歩いていくと、最終的に広い道路に突き当たりますので、そこを左折すればほどなくしてバス停に到着します。
この橋の手前を右に曲がります
最後に広い道路に突き当たるので、ここを左です
バス停。バスの発車時刻に注意しましょう!
ぜひ皆様も、日本遺産に認定された日本最古の修験道「葛城修験」をご訪問ください!
よろしくお願いいたします!