「葛城修験」踏破レポート② ~和歌山市:第3番経塚~
皆さんこんにちは!
本日は葛城修験踏破レポート第2弾をお届けします!
今回のルートは第3番経塚(※)を訪問するルートです。
※経塚=28品(章)ある法華経の経典をそれぞれ1品ずつ埋納した場所。葛城修験の中心となる聖地。
歩いたルートの地図は下記よりご確認ください!
https://katsuragisyugen-nihonisan.com/pamphlet/rootmap4%20.pdf
【到達ポイントとおおよその到着時間】
六十谷駅:10時 → 直川観音:10時10分~20分 → 小川地蔵分岐:11時 →
奥部峠:12時 → 大福山山頂(第3経塚①):12時30分~13時 →
井関峠:13時30分~35分 → 雲山峰(第3経塚②):14時20分~30分 →
墓の谷行者堂:15時30分~40分 → 小川地蔵分岐:16時20分 →
六十谷駅:16時50分
※今回のルートは歩行距離が約20kmもあり、かなりの健脚向けのコースのため、足腰に自信がない方は、2回に分けて訪問することをお勧めします。
※トレッキングシューズなど、長距離歩行に適した靴が必須です!
※夏はアブや蚊など虫が道中非常に多く発生するため、秋冬春の訪問をお勧めします。
※道中、墓の谷行者堂までトイレはありませんのでご注意ください
【巡拝レポート】
訪問日:2021年12月10日 天気:晴れ 気温:約15℃
歩行距離:約20km 所要時間:約7時間(休憩・参拝時間含む)
出発地はJR阪和線の六十谷駅です!
六十谷駅からスタートして、閑静な住宅街を10分ほど歩くと直川(のうがわ)観音に到着です。役行者を開基とするお寺で桜が綺麗なことでも有名です。ここでまずは旅の無事を祈りましょう!
旅の安全のお祈りを終えた後は、小川地蔵分岐を目指して歩きます。のどかな森林風景の中、舗装された道を40分ほど歩きます。
※途中、一ヶ所案内サインでややこしいところがあるので注意です!
小川地蔵分岐に向かうには案内サインに従わず、ここを右に進みます!
そして小川地蔵分岐に到着!ここを左に行くと、大福山への登山道、右に行くと墓の谷行者堂への道になります。今回のコースでは左に折れて大福山へ向かいます。
お地蔵さんが目印です。ここからいよいよ登山道に入ります!
登山道は比較的緩やかで特に厳しいことはなく、所々で案内サインやベンチなどしっかり整備されているため、とても気持ちよく快適に登ることができます!(ただし、奥部峠に向かう道中で一部急な坂なども登ることになりますので、マイペースで無理せず登りましょう!)
要所要所でサインやベンチがあるのでとても助かります!
そんなこんなで気持ちよく1時間程度歩くと、奥部峠に到着です。大福山山頂までは後一息です!
奥部峠から快適な尾根道を30分ほど歩くと、本日のメイン目的地の一つ大福山山頂にある第3番経塚「大福山 譬喩品(ひゆほん)」に到着です。
第3経塚とされている場所は2か所あり、その内の1つがこの場所になります
ここでお参りをした後は、昼食です!ベンチだけでなく、テーブルも整備されており、また絶景も臨める最高のロケーションで食べる昼食は格別でした!(コンビニで買ったパンでしたが・・・)
山頂から臨む景色
昼食を終えた後は、もう一説の第3経塚である「雲山峰譬喩品」を目指します。まずは井関峠に向けて出発です。
※体力に自信のない方は、大福山山頂を1つのゴールにして雲山峰譬喩品への訪問は日を改めることもご検討ください。
山道を歩いていると、所々にお地蔵様が祀られていて、この山が信仰の山であることを伺い知ることができます
井関峠までは30分程度で到着です。お昼ご飯を食べてパワーチャージできたのでまだまだ元気です!
井関峠から20分ほど歩くと地蔵山分岐に到着します。ここからは、左に折れると雲山峰譬喩品へ、まっすぐ進むと墓の谷行者堂への道へと続きます。
ここではまずは、本日のメイン目的地の2つ目、雲山峰譬喩品を目指します。
なだらかな道を15分ほど歩くと第3経塚「雲山峰譬喩品」に到着です。
もう1つの第三経塚です
ここでも手を合わせて祈りを捧げます。そしてしばしの休憩の後は、本日最後の目的地、役行者の母のお墓があると伝えられる「墓の谷行者堂」に向かいます。
第3経塚を出発して30分ほどで墓の谷行者堂へ向かう分岐に到着します。ここは本日の行程の中で一番道を間違えやすいポイントなので注意ください。
六角堂から降りてきた場合、墓の谷行者堂へは、まっすぐではなく右に降りていくので注意!
また、ここから墓の谷行者堂までは、岩場の荒れた下り道を20分ほど歩くことになるので注意が必要です。今回の行程の中で一番の難所です。細心の注意を払ってください!
そして苦労の末ついに墓の谷行者堂に到着です。
行者堂の背後の岩の上にある祠にも寄りましょう。役行者像があります
墓の谷行者堂は役行者の母、白専女(しらとうめ)のお墓があると伝えられることから、白専女にあやかり、子供の将来を願う親の信仰が篤く、受験の合格祈願や就職や結婚、病気回復などの祈願に訪れる参拝者の姿が見られるとのことです。
本行程唯一のトイレもここにありますので、トイレ休憩を済ませたら後は帰路につくだけです(といってもここから後1時間強歩かないといけないのですが・・・)
まずは行者堂から40分ほどで小川地蔵分岐に戻ってきます。久しぶりの生還で、私はここでなぜかとても達成感を感じました!
※ちなみに2回に分けてこのコースを歩く場合は、一度目はご紹介のとおり、分岐を左に曲がり大福山山頂までの往復コース、二度目は分岐を右に曲がり、墓の谷行者堂→雲山峰までの往復コースになるかと思います。
そして最後は気力で六十谷駅まで。さすがにもうこの時点ではヘトヘトでしたが、何とか駅までたどり着くことができ、無事行程を終了することができました。
ぜひ皆様も、日本遺産に認定された日本最古の修験道「葛城修験」をご訪問ください!よろしくお願いいたします!