リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(犬鳴山七宝瀧寺鈴杵ヶ嶽五百弟子受記品(第八経塚))~
皆さんこんにちは!いつも本ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、本日は 「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」 第7回目!
泉佐野市にある 「犬鳴山七宝瀧寺鈴杵ヶ嶽五百弟子受記品(第八経塚)」 についてご紹介します!
【犬鳴山七宝瀧寺鈴杵ヶ嶽五百弟子受記品(第八経塚)について】
葛城二十八宿のうちの一つである第八経塚は、犬鳴山七宝瀧寺の南に位置する燈明ヶ嶽の山頂にあります。石壇の上に石祠と板碑が安置されており、板碑には「長禄三年(1459年)十月十五日」と刻まれてあり、葛城二十八宿の経塚のなかでも二番目に古いものです。
第八経塚は、七宝瀧寺の不動明王の広場より登山道に入り、約30分ほど山中を上ったところにあります。七宝瀧寺は葛城修験の根本道場であり、山内全体が葛城修験道の行場となっています。経塚へ至る道は険しく、修行の場の厳粛な雰囲気を感じることができます。急峻な山道を上りきると、経塚からは麓の大木地区だけではなく、関西空港や大阪湾が見晴らせます。その昔、大阪湾を航行する船から山頂で灯す燈明が見えたとの逸話から、「燈明ヶ嶽」の名前がついたと言われています。
第八経塚より大阪湾を望む。写真中央奥に関西空港が見える。
天狗魔王尊と童子像。
第八経塚より稜線伝いに西へ少し進むと、天狗の像が現れます(天狗魔王尊)。いかめしい顔つきの天狗像で一瞬ドキッとしますが、傍らには可愛らしい童子の石像もあり、登山の合間に一息つくことのできる開けた場所になっています。修験の行場ですので難所もありますが、四季折々の自然の風景や、山頂からの眺めは格別です。山中だけでなく、境内地内には数多くの石造物や祠があり、それらを目当てに散策するのもおすすめです。
本格的に葛城修験の修行に触れてみたい方には、一日修行体験も行っています。七宝瀧寺の修験者の指導のもと、行場を回峰し、行者の滝で滝行を行うことができます。犬鳴山七宝瀧寺は女性の修行も受け入れており、女性グループの修行体験も多くなっています。
毎年8月のお滝祭りでは柴燈大護摩供が行われ、一般希望者も滝行を受けることができることから、例年多くの人が訪れます。実際の修験者の護摩供を目の当たりにできるまたとない機会です。
今年の夏は、葛城修験道を体感できる犬鳴山七宝瀧寺に是非お越しください。
修行体験の様子
【アクセスについて】
住所:大阪府泉佐野市大木8 電話:072-459-7101 参拝:8:00~16:30
第八経塚へは犬鳴山七宝瀧寺不動明王の広場より登山道へ入り約30分。
七宝瀧寺へは、南海本線泉佐野駅またはJR阪和線日根野駅下車、犬鳴山行き南海バスで終点下車。
自家用車でお越しの際は、本堂下に無料駐車場あり。(50台駐車可。)
お滝まつり等、七宝瀧寺でイベントがある際には道路が混雑しますので、バスのご利用をお勧めします。
経塚へは、この巨大な不動明王がいる広場の右手奥から登山道に入ります。ここからいきなり急な上り坂が続きます。不動明王の広場では修験者による護摩供も行われます。
第八経塚へ至る山道。急な勾配が続きます。山道の要所には経塚への方向を示す看板もあるので安心。
【おすすめ周辺観光情報】
経塚への登山や一日修行体験の後は、犬鳴山温泉に浸かって癒されてみませんか。
犬鳴山温泉は少しぬるっとした泉質で、湯上り後はお肌がつるつるになると評判の名湯です。大阪市内から約1時間というアクセスの良さと、緑深い自然に覆われた山間にこんこんと湧き出る温泉が国内外の観光客から人気を集めています。こじんまりとした温泉郷ですが、複数の温泉宿が軒を連ね、各宿で料理やおもてなしなど工夫を凝らし、お客様を迎えています。
①不動口館
住所:大阪府泉佐野市大木7 電話:072-459-7326
料金:日帰り湯 大人900円、子ども450円
ジビエと地産食材を盛り込んだ料理、タイプ別の客室が人気のお宿です。露天風呂付客室からは渓流のせせらぎと美しい緑を楽しめ、密を避けながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
②み奈美亭
住所:大阪府泉佐野市大木2236 電話:072-459-7336
料金:日帰り湯 大人950円 子ども470円
犬鳴川のそば、参道沿いにひっそりと佇む「み奈美亭」。自慢の天然温泉には単純硫黄冷鉱泉がたっぷり含まれ、男女ともに露天風呂や打たせ湯を設置しています。犬鳴ポークや地場野菜を使った懐石料理も評判です。
以上今回は、第八番経塚及びその周辺の観光スポットを紹介しました!
次回もお楽しみに!