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リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(大威徳寺 法師品)~

2023年8月10日 投稿者: 岸和田市

皆さんこんにちは!いつも本ブログをご覧いただきありがとうございます。

さて、本日は 「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」 第8回目!

岸和田市にある、葛城修験第十番経塚である「大威徳寺法師品(だいいとくじほっしほん)」 についてご紹介します!


大威徳寺 経塚(構成文化財写真).jpg


【大威徳寺法師品(葛城修験第十番経塚)について】

もみじの名勝牛滝山として知られる山岳寺院、牛滝山大威徳寺境内に葛城修験第十番経塚があります。役行者の開創と伝えられ、古来、葛城修験の一霊場として崇敬されてきました。

大威徳寺境内の経塚は、外観はまったくの自然石で、惣門から多宝塔へ向かう参道脇にあるため、石の前に碑伝(ひで)が置かれなければ、経塚と認識しにくいものです。

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経塚に置かれている碑伝(写真右下の木の札)


約3mの大きな自然石の北側面に浅い円形を穿(うが)ち、バン(※)の種字(※)を刻みます。これまでは完全な自然石と考えられていましたが、調査の結果、一部、円形を掘りくぼめるなど、人工的な加工が認められます。

※バン・・・大日如来

※種字・・・仏尊を象徴する一音節の文言

説明文の写真2 PXL_20221105_060609617.jpg

また、この石は結界を示すものという説もありますが、参道で下手にある対とされる大石には今のところ、バン字の対になるア字(※)の種字はみられず、結界の標石としての確認はできません。

※ア字・・・全ての梵字の中で基本となる文字

大威徳寺が位置する「牛滝山」という山はありませんが、牛滝山は江戸時代から紅葉の名勝として知られ、大威徳寺の山号が地名になったと考えられます。

4.大威徳寺本堂.JPG

大威徳寺本堂。普段は開かれていませんが、修験者たちが訪れる行場となっています

『和泉名所図会』には牛滝山大威徳寺の項で「初め役の行者こゝに来って第二の瀧の上に修錬し、不動尊を彫刻して、これ安置す。今の明王堂なり」と記されています。境内にある多宝塔は国指定重要文化財です。



【アクセスについて】

住所:岸和田市大沢町1178番地の1

大威徳寺に駐車場はありません。近くの駐車場ですと、牛滝温泉四季まつりの第2駐車場(山門まで約300m、200/30分)、もしくは、第1駐車場(山門まで約500m、200/30分)があります。

公共交通機関では、南海ウイングバス終点の牛滝山バス停から徒歩2分ほどです。

大威徳寺は、紅葉の名勝として知られており、国の重要文化財に指定されている境内に建つ多宝塔の周辺は、紅葉の季節は色鮮やかで、色彩のコントラストは魅力です。

紅葉 :大威徳寺.JPG

紅葉と多宝塔

【おすすめ周辺観光情報】

①一の滝及び錦流の滝

大威徳寺の奥へ進むと、牛滝川に沿って、一の滝、二の滝、三の滝、錦流橋を渡ってさらに上ると錦流の滝があります。おすすめの景観です。大威徳寺にお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。

図3.png

 一の滝

図.png

錦流の滝



②牛滝温泉四季まつり(岸和田市大沢町1156番地)

四季まつり 岸和田市_宿泊3_2.jpg

少し下ったところにある、牛滝温泉四季まつりは、牛滝川のせせらぎに佇む自然に囲まれた温浴施設です。「美人の湯」として人気の温泉は、日帰り入浴もできます。また、足湯、お食事処、バーベキュー、キャンプ、グランピングなども楽しむことができます。

公式ウェブサイト:https://www.shikimatsuri.jp

 

以上今回は、第十番経塚及びその周辺の観光スポットを紹介しました!

次回もお楽しみに!