リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(第⼆⼗五番経塚)~
さて、本日は 「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」の第15回目!
大阪府河南町にある、「第⼆⼗五番経塚」 についてご紹介します!
河南町では阪南大学と連携し、日本遺産の経塚や、その他町内に点在する歴史資源を活用したまちづくりを地域住民とともに展開していく事業を実施しており、今回の記事も阪南大学国際観光学部国際観光学科和泉研究室の現役の学生さんが執筆してくれていますのでぜひご覧ください!
【第⼆⼗五番経塚について】
⼤阪府・和歌⼭県・奈良県にまたがる葛城の⼭々。この地は修験道の開祖と⾔われる役⾏者(えんのぎょうじゃ)が修⾏を積んだ地。ここには役⾏者が、法華経を⼀品ずつ埋納したという28の経塚があり、令和2(2020)年6 ⽉、『「葛城修験」−⾥⼈とともに守り伝える修験道はじまりの地』として⽇本遺産に認定されました。そのうちの2つ「第⼆⼗四経塚=平⽯峠 妙⾳菩薩品(ひらいしとうげ みょうおんぼさつほん)」と「第⼆⼗五経塚=⾼貴寺⾹華畑 観世⾳菩薩普⾨品(こうきじこうげばた かんぜおんぼさつふもんほん)」が河南町にあります。なお、平⽯峠は⼭中深くにあるため、ここでは訪問しやすい⾼貴寺⾹華畑について紹介します。
坂を登るとひょっこりと現れる⾼貴寺への⼊り⼝。「写真を撮るくらいなら⼀句詠め」と書かれた⼊り⼝を通り、細い道を抜けると雰囲気のある本堂が登場する。賽銭箱の傍らには俳句を書く紙とペン、投函箱が周到に⽤意されている。静寂が漂う空間で詠む俳句。つまり、あなたは、⾼貴寺を訪れたありのままの⼼情を詠むことになる。そして、俳句を詠んだ⼈だけが⼊れるその先には・・・。おっと、でこぼこ道。靴紐を締め直そう。そして。その先に、⽇本遺産の構成資産の1つ「葛城修験第⼆⼗五番の経塚」がある。ここで役⾏者が修⾏していたのかと思うとちょっと感動した私。
ところで、俳句と⾔うとハードルが⾼いように感じるが、俳句などに馴染みのない⼤学⽣の私でも浮かんできたくらいだ。案外、ぽっと浮かんでくる。なお、この俳句は講評されることも、批判されることもない。⼤学のレポートは評価されるが・・・。思うがまま、⾃由に詠むと良い。あらためて、⾃由とは、なかなかに気分の良いものである。
⼭寺で感じる悠久の歴史と豊かな⾃然と。作句(俳句をつくること)で感じる⾃由な⼼と。なんとも⼼が洗われる。⽇常、このような体験ができる場所はそうそう無い。しかし、葛城修験第⼆⼗五番経塚・⾼貴寺ではそれができる。
知らなかったでしょ。河南町の魅⼒。
【アクセスについて】
近鉄⻑野線「富⽥林駅」から⾦剛バス「平⽯⾏終点」下⾞、徒歩約15 分。
※駐⾞場もありますが数台しか駐⾞できないので注意ください
【おすすめの観光情報】
①道の駅「かなん」(南河内郡河南町神⼭523-1)
~新鮮で美味しいものがいっぱい。もちろん、河南町産も!南河内の⼩さな台所~
道の駅「かなん」は、⼤阪と奈良を結ぶ国道309 号線沿い(⼤阪府南河内郡河南町神⼭523-1)に所在します。道の駅「かなん」では、地域で採れた野菜や果物、卵などの新鮮で美味しい⾷材を安価に購⼊することができるほか、伝統⼯芸品や⽣花など多種多様な品揃えで、地域住⺠や観光客で賑わいを⾒せています。とりわけ、なにわの伝統野菜や南河内地域の特産品(もちろん河南町産も!)を販売しており、⾷の宝庫である南河内の魅⼒を楽しむことができます!
ところで、道の駅は全国各地で⾒られる施設(2022年2⽉現在、全国で1,194駅の道の駅がある)で、それぞれの道の駅にそれぞれの魅⼒がありますよね。⼤学⽣(⼥の⼦です)の私が感じた、ここ道の駅「かなん」の魅⼒の1つは、河南町産の素材を原材料とする「スイーツ」や「パン」が豊富なことです。河南町産のよもぎなどを使った⼤福・団⼦・おもちなどの和スイーツ、河南町産のいちごを使った無添加ジャムのいちごジャムパンなどなど。ドライブの途中、⼩腹が空いたときなどに、ちょうど良いですよね。また、ドーナツなどは個包装になっていて、⾞中でもすごく⾷べやすい!何でもないような気の利いた感じに⼥の⼦は弱いんですよね。
周辺にある史跡⾦⼭古墳や⾼貴寺などで知的好奇⼼を満たすと同時に、道の駅「かなん」でお腹も満たしてください。是⾮、⼀度、お⽴ち寄りください。
知らなかったでしょ。河南町の魅⼒。
〇アクセス
近鉄⻑野線「富⽥林駅」から⾦剛バス「神⼭」下⾞、徒歩10 分。
国道309 号線沿(⼤阪府南河内郡河南町神⼭523-1)
※駐⾞場有り(40 台)
〇営業時間
・直売所
月~金曜日 午前9時~午後5時
土・日曜日・祝日 午前8時30分~午後5時
※駐車場、休憩所、トイレは24時間オープン
②史跡⾦⼭古墳
~眺望の良さとおだやかな⽥園⾵景と。⼼⾝ともにリフレッシュ。リピートしたくなる古墳~
⾦⼭古墳は、前⽅後円墳がつくられなくなった6世紀末から7世紀初頭ごろにつくられた古墳で、⼤⼩2つの円丘をつなぎ合わせた双円墳という形状をしています。⽇本国内で、⾦⼭古墳以外に双円墳は確認されていないことから、とても珍しい形状をした古墳だといえます。北側の墳丘は2段になっていて⾼さは6.8m、南側の墳丘は3段になっていて⾼さは9.4mを測ります。そして、墳丘のまわりには堀がめぐっています。なお、北側の墳丘は発掘調査により、横⽳式⽯室から⽯棺が2基確認されています(現地で⾒ることができますよ!)その歴史的・学術的価値の⾼さから、平成3年(1991)に国史跡に指定されました。
⼼の中で「すいません。勉強させてください」と⾔いながら、ゆっくりと、そして、そろりそろりと南側の墳丘に登ると・・・。そこには、市街地が、葛城⼭や⾦剛⼭が・・・。素敵!しばし、絶景をご堪能ください。ちなみに、私のオススメはしんみり感のある⼣⽅です。また、双円墳を「ひょうたん形」と表現するのもよく分かりますよ。おっと、絶景に⾒とれて古墳を観察することを忘れるところでした。このことを勉強するために登らせていただいたのでした。ここにはベンチも設置されています。お弁当を⾷べるも良し、⼼地よい⾵を感じながらゆっくり過ごすのも良し!⼀⾯が芝⽣なので、お⼦様と⼀緒にのびのびと体を動かすことができます。ピクニックにも!南河内地域は多くの古墳が存在する地域。古墳の宝庫。しかし、何度も⾏きたくなる古墳ってそうそう無いと思いませんか?史跡⾦⼭古墳はリピートしたくなる古墳。
知らなかったでしょ。河南町の魅⼒。
※史跡⾦⼭古墳は⽂化財、また、お墓です。
⾒学できる公園になっていますが、踏み荒らしてしまうなどのような事があってはいけません。節度のある⾒学をお願いいたします。
〇アクセス
近鉄⻑野線「富⽥林駅」から⾦剛バス「芹⽣⾕」下⾞、徒歩3 分。
※駐⾞場有りますが、トイレは無いのでご注意ください。
以上今回は、二十五番経塚及びその周辺の観光スポットを紹介しました!
次回もお楽しみに!