リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(降井家住宅)~
皆様こんにちは!
本日は、シリーズでお送りしている「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」の今年度第3回目。今回は、大阪府熊取町にある、「降井家住宅(ふるいけじゅうたく)」についてご紹介します。
降井家住宅は、今年度新たに日本遺産葛城修験の構成文化財として追加認定された資産となります!
【降井家住宅について】
降井(ふるい)家は、大阪府泉南郡熊取町に所在する旧家で、江戸時代には岸和田藩の七人庄屋を務めた家柄です。江戸時代には聖護院門跡の葛城灌頂(中津川修行)の際に休息所として迎え入れていたほか、修験者の拠点でもある根来寺(現 和歌山県岩出市)に降井家の子院「寿命院」に代々子弟を送り込む氏人でありました。
江戸時代の天保6年(1835)に描かれた屋敷図によれば、2500坪以上の敷地に台所、広間、書院、土蔵、厩、射場、馬場まで備えた、広大な邸宅を構えていました。
現在の主屋は、江戸時代末期以降に大幅な増改築が施されており詳細は不明ですが、江戸時代初期に遡るものではないかともいわれています。
主屋に隣接して茅葺きの建物があります。この建物は書院と呼ばれ、主に客室として使われていました。元は主屋に接続していましたが、明治末に曳き家により移動しています。
この書院は8帖の上段の間と12帖の次の間、その三方に畳敷きの入側がありさらにその外側に縁側が巡っています。面皮柱の使用や鴨居上の窓を竹格子にするなど数寄屋風を多分に加味した書院造りとなっており、重要文化財に指定されています。
上段の間の床、違い棚、襖、障子も当初のもと言われており、狩野派絵師による金箔を用いた障壁画が描かれており、江戸時代における庄屋の生活の一端をうかがうことができる貴重な文化財です。
【アクセスについて】
JR阪和線「熊取駅」から徒歩約10分
ただし、普段は内部非公開となっています。例年11月上旬に特別公開を行っています。
【おすすめ周辺観光情報】
①駅下にぎわい館
JR阪和線「熊取駅」にある熊取の観光拠点です。熊取町や泉州地区の観光やイベントの案内のほか、レンタサイクル(めじチャリ)の貸出、特産品やオリジナルグッズの販売なども行っています。
■休館日:月・火曜日(祝日を除く)
■開館時間:午前9時~午後5時
■所在地:大阪府泉南郡熊取町大久保中1-17-1
■駐車場:なし
詳しくは、ホームページをご覧ください。
https://kumatori-kankou.com/
②重要文化財中家住宅
降井家と同じく、こちらも江戸時代に岸和田藩の七人庄屋を務めた、中(なか)家の屋敷です。
江戸時代初期に建てられた主屋と表門、唐門が重要文化財に指定されています。
江戸時代の熊取には、15の村々があり、中家が7か村、降井家が8か村の運営を岸和田藩から任されていました。
現在、中家住宅は熊取町が管理しており、常時一般公開を行うとともに、コンサートや落語会などのイベントなども開催しています。
■休館日:水曜日(ただし、8・1・2月は月~金曜日)
■開館時間:午前10時~午後4時30分(ただし入館は4時まで)
■入館料:無料
■所在地:大阪府泉南郡熊取町五門西1-11-18
■駐車場:46台(次の熊取交流センターと共用)
詳しくは、ホームページをご覧ください。
https://www.town.kumatori.lg.jp/bunka_sports/shisetsu/1/index.html
③熊取交流センター
昭和初期に建設された綿布工場をリノベーションした、地域の生涯学習及び文化芸術の拠点施設です。
現在残っている建物は、旧工場本体のほか、ボイラー室、事務所棟、倉庫棟、受電室があり(一部復元して建築)、館内各所には工場で使われていた織機やボイラー等の機械類も展示しています。
館内には、多目的ホール(コットンホール)や貸し会議室、展示室(体験ホール)、貸しギャラリーのほか地元食材をつかったレストラン(洋食&フレンチレストラン・プードル)、地元商店や農家さんのアンテナショップ(ショップ・ひまわり)を備えています。
また、毎年6月から10月までの期間限定で藍染体験ができる「染め工房」があります。
■休館日:毎月第4水曜日(レストラン、ショップは毎週水曜日)
■開館時間:午前9時から午後10時
(ただし水曜日は午後5時30分まで、またレストラン、ショップは別途)
■入館料:無料
■所在地:大阪府泉南郡熊取町五門西1-10-1
■駐車場:46台
詳しくは、ホームページをご覧ください。
https://www.town.kumatori.lg.jp/bunka_sports/shisetsu/rengakan/index.html
以上今回は、降井家住宅及びその周辺の観光スポットを紹介しました!次回もお楽しみに!