自治体ブログ

リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(松尾寺役行者像)~

2024年10月15日

皆様こんにちは!

いつも本ブログをご覧いただきありがとうございます。

さて、本日は 「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」の今年度第4回目!

大阪府和泉市にある、松尾寺(まつおじ)が所蔵する役行者像についてご紹介します!

 

【松尾寺について】

松尾寺  追加.jpg

松尾寺金堂(大阪府指定文化財)


阿弥陀山松尾寺は、和泉市を代表する古刹で、日本遺産「葛城修験」を構成する文化財のひとつです。

寺伝によれば、飛鳥時代に、役行者が当地で修行し、霊木を得て如意輪観音像を刻み、小堂を建立して安置したことに始まると伝えられ、平安時代中期(10世紀末)に記された「日本往生極楽記」にも「松尾の山寺」として登場します。

中世に入ると天台宗と真言宗の両方を学ぶ寺として大いに栄えましたが、天正9年(1581)、織田信長に攻められ、壊滅的な被害をこうむりました。その後、豊臣秀頼によって再興され、山内には、金堂(大阪府指定文化財)・山門・不動堂などの堂宇が伝わっています。

古代から中世を通じて栄えた山岳寺院の姿を今に伝える貴重な文化遺産として、境内地が大阪府史跡に指定されているほか、また、国の重要文化財である孔雀経曼荼羅図や如意輪陀羅尼経、宝筐印陀羅尼経など貴重な文化財も数多く残されています。


【役行者像について】

図1.jpg

絹本著色 役行者像 鎌倉時代 和泉市指定文化財


松尾寺には、寺の草創に関わったとされる役行者の絵像が伝わっています。

長頭巾と袈裟を身にまとい、手に錫杖と独鈷杵を持って岩上に座わる役行者は、わずかに口を開き、鋭いまなざしで下方を睨みながら呪文を唱えています。周囲には8人の童子と右下隅には目をむいておじけづいているような顔の二匹の鬼が描かれています。

役行者の堂々とした姿や威厳のある顔つきは、張りのある線によってかたどられ、重厚な岩座がいっそう行者をひきたてています。また、足下には流れ落ちる滝が、背後には遠山が表され、修験者をとりまく環境もしっかりと描かれています。

製作年代は、鎌倉時代初期に遡る可能性があり、現存する役行者の絵画のなかでも最古の一例と考えられています。



〇松尾寺ホームページ(寺公式)はこちら



【アクセス等】

〇住所  大阪府和泉市松尾寺町2168

〇アクセス

・泉北高速鉄道泉中央駅より

 →南海バス 松尾寺行き乗車。終点で下車。

・南海本線泉大津駅もしくは、JR阪和線府中車庫前より

 →南海バス和泉中央駅にて乗り換え、松尾寺終点にて下車。

〇駐車場    あり

〇拝観料 無料

 

【おすすめの観光情報】

1.和泉市いずみの国歴史館 

4 いずみの国歴史館.JPG

 桃山学院大学に隣接する宮ノ上公園の一角、まなびのプラザにある資料館です。常設展「和泉史―ひとのくらしもの語り-」は、市内の遺跡の出土品や地域に伝わる古文書、旧町村役場公文書、民俗資料などの多様な「もの」を通して、和泉の歴史(和泉史)を語り、まるでひとつの物語を読むような構成となっています。

また、和泉市にちなんだテーマを取り上げた特別展・企画展や歴史講座の開催や、勾玉作りなどの体験学習も実施しています。

ぜひ、和泉の地に暮した人々の「もの語り」を紐解いてみてください。

 

住所  大阪府和泉市まなび野2番4

開館時間  10:00~17:00 入館は16:30まで

休館日  月曜日(祝日の場合は翌日)

入館料  無料

電話  0725-53-0802

アクセス

〇徒歩の場合

泉北高速和泉中央駅から徒歩20

〇バスの場合

・和泉中央駅から

南海バス「美術館前」「松尾寺」行き 「緑ヶ丘団地」下車徒歩5分

・南海本線泉大津駅、JR阪和線和泉府中駅から

南海バス「春木川」「若樫」行き「内田上」下車 徒歩7

〇車の場合

無料駐車場 有

いずみの国歴史館のホームページはこちら



2.和泉市久保惣記念美術館

5 久保惣記念美術館.JPG

松尾寺の役行者像(市指定文化財)や孔雀経曼荼羅図(国重要文化財)を保管している、和泉市久保惣記念美術館は、1982(昭和57)年に開館した和泉市立の美術館です。

日本と中国の絵画、書、工芸品など東洋古美術を主に約12,000点を所蔵し、所蔵品をいかした年45回の企画展と年1回の特別展を開催しています。さらに、展覧会以外にも、茶会やコンサート、市民による作品展など、市民の創作活動並びに発表の機会と場を提供し、市の文化振興につとめています。

また、松尾寺やいずみの国歴史館をふくめ、和泉市久保惣記念美術館を中心とした概ね半径2km圏内を「和泉・久保惣ミュージアムタウン」として位置づけ、美術館やアートを活かしたまちの魅力づくりに取り組んでいます。

松尾寺もいずみの国歴史館も、久保惣ミュージアムタウンのエリア内ですので、あわせて美術館にもお立ち寄りください。


住所   大阪府和泉市内田町三丁目612

電話   0725-54-0001

開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後430分まで)

休館日  月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館) 年末年始・陳列替期間

入館料    【常設展】大人500円、高・大学生300円、中学生以下無料

    【特別陳列】大人600円、高・大学生400円、中学生以下無料

     ※特別展は企画内容によって別途料金が異なります。 

公式ホームページ https://www.ikm-art.jp/

アクセス 

〇電車の場合

・泉北高速鉄道 和泉中央駅下車、

 南海バス「美術館前」「松尾寺」行、「春木川」「若樫」行

JR 阪和線  和泉府中駅下車、 南海バス 「春木川」「若樫」行

・南海本線 泉大津駅下車、 南海バス 「春木川」「若樫」行

       →いずれもバス停「美術館前」下車

〇車の場合

・阪和自動車道 岸和田・和泉インターより約3分(無料駐車場有)


3.道の駅いずみ山愛の里

地場産品販売所では、和泉市や近隣地域の農家さんが丁寧に育てた新鮮な農産物や加工品などを取りそろえています。また、道の駅いずみ山愛の里でしか買えないオリジナル商品も続々登場しています。

旬菜レストランつむぎでは、和泉市産の旬の食材を使ったお料理や、季節のフルーツを使ったスイーツなどをお楽しみいただけます。

6 和泉みかんモンブランパフェ.jpg  和泉みかんモンブランパフェ

敷地内には大型複合遊具もあり、子どもたちにも大人気です。

7 大型遊具写真.jpg

 和泉の「うまいもん」が盛りだくさんの道の駅いずみ山愛の里にぜひお越しください。

 また、2024105日(土)から121日(日)まで、お得なLINEクーポンを使用して和泉市自慢のグルメを堪能する「ぐるグルメフェア ~和泉グルメをぐるっと回ろう~」を開催します。

道の駅いずみ山愛の里も参加店舗になっています!

詳しくはイベントサイトをご覧ください。

道の駅いずみ山愛の里はInstagramで旬の「おいしい」「たのしい」情報を発信しています。@izumi_yamaaiをぜひご覧ください。

8 QRコード インスタ 道の駅 山愛.jpg

 

住所  和泉市仏並町398-1

電話  0725-92―3888

営業時間 地場産品販売所 平日:9時~17時、土日祝:8時~17時

     旬菜レストランつむぎ:9時~17時(L.O.16時)

定休日 年末年始

アクセス

南海バス「槙尾中学校前」下車徒歩10分または、チョイソコいずみ乗車「南部リージョンセンター」下車

チョイソコいずみのご利用には事前の会員登録・乗車申込が必要です。(チョイソコいずみ問合せ先:050―2030―3350)

※駐車場あり

公式ホームページはこちら 


以上今回は、松尾寺役行者像及びその周辺の観光スポットを紹介しました!次回もお楽しみに!