構成文化財－その他文化財

大阪府と奈良県の府県境、古代の大坂越えにあたる穴虫峠は、二上山の第二十六番経塚から亀の瀬に至る最短ルートにあたり、かつての修験の道と考えられる。峠にある祠には地蔵尊の石仏とともに、三面八臂の馬頭観音坐像が祀られている。馬の供養のために建立され、交通の難所、村外れなどに祀られることが多く、峠を越えるため牛馬を使った運搬が盛んだったことをうかがわせる。