リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介(中津川行者堂)~
皆様こんにちは!いつも本ブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、本日は 「リレーブログ ~私の街の葛城修験のご紹介~」の第19回目!
和歌山県紀の川市にある、「中津川行者堂(なかつがわぎょうじゃどう)」 についてご紹介します!
【中津川行者堂について】
中津川は「葛城修験の中台」と呼ばれ、本山派修験(聖護院)において、葛城灌頂という儀式が行われる重要な場所です。和泉山脈から紀ノ川へ注ぐ中津川沿いは、中津川行者堂をはじめ、熊野神社、粉河寺といった葛城修験の中心的な行場が建てられています。
中津川行者堂は、かつて極楽寺阿弥陀堂と呼ばれ、平安時代後期に造られた阿弥陀三尊座像を祀っているほか、江戸時代に刊行された『紀伊国名所図会』には永徳元年(1381)の修理棟札があったと伝えられるほど、その歴史は古いものです。
行者堂と呼ばれるようになるのは、中津川の熊野神社奥にあった一乗山七越寺無量坊が寛永14年(1637)に廃せられ祀っていた行者像を阿弥陀堂へ移したことがきっかけです。享保4年(1719)に描かれた『山論絵図』や『紀伊国名所図会』でも、行者堂とされています。
中津川行者堂にて毎年4月初旬に行われる採灯護摩供
粉河寺から北へ約2㎞には、「中津川」の集落が形成され、現在でも役行者に付き従った五鬼家と呼ばれる前鬼の子孫が住み、毎年4月には、聖護院が行う採灯護摩供では、その準備を五鬼家含めた中津川周辺の住人が行っています。五鬼家は、代々行者堂を守り、現在でも修験者のお手伝いを行っています。
【アクセスについて】
〇車でのアクセス
京奈和自動車道紀の川ICから粉河寺駐車場(紀の川市粉河2787)まで車で約10分
粉河寺駐車場から徒歩約1時間
※粉河寺駐車場は有料です
※中津川行者堂周辺には駐車場がございません。車での進入もできませんのでご注意ください。
〇公共交通でのアクセス
JR和歌山線粉河駅下車
駅~粉河寺:徒歩約15分
粉河寺~中津川行者堂:徒歩約1時間
※また、アクセス詳細については、自治体ブログ「中津川行者堂での採燈大護摩供養について ~中津川行者堂・第7番経塚へのアクセスについても解説します~」もご参照ください。
【おすすめの観光情報】
①KASUGA-YA(紀の川市中三谷816-2)
中津川行者堂から西へ車で約20分。広域農道(市道那賀打田線)沿いの2軒のお店でドーナツの食べくらべ。
米粉のドーナツは、何個でも食べられそうなシンプルで素朴な味。
他にも米粉や豆腐を使った、体に優しいグルテンフリーのスイーツと一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーが楽しめます。
営業時間:12:00~16:00
定 休 日:月・火・金
②ka ra bi na(カラビナ) (紀の川市中三谷1017)
古民家をリノベーションした、洋食とドーナツの店。
もっちり生地にバリエーション豊富なトッピングの開店前から行列ができる完売必至の人気のドーナツ。
ランチの和牛100%ハンバーグや、フォンドボーで煮込んだ欧風カレーもオススメです。
営業時間:11:00~日没
定 休 日:木曜日・第2・第4金曜日
以上今回は、中津川行者堂及びその周辺の観光スポットを紹介しました!
次回もお楽しみに!